チェーン寸法切りの種類(後編)

ホイル博士2前編 をご覧になられた方が、よりわかりやすくなっています。 <  前編はこちら >

 

Kana博士0001 - コピー (2)チェーン寸法切り(すぽうぎり) について、お教えしよう。

KANA では 寸法切り を 4種類の分け識別 しておる。

chaincut

Kana博士0001 - コピー (4)継手(つぎて)の付き方 が 違うので、ひとつづつ説明していくとしよう。

ホイル博士1※ 継手(つぎて) についての説明は <  コチラ >

 

Jタイプ2
FT60-SUS8J   IMG_7174
J(ジェイ) タイプ は チェーン をつなぐための ジョイントリンク が 1つ 付いておる一番スタンダードなタイプじゃ。このジョイントリンクを使用してチェーンを輪につなげた写真がこちらじゃ。

スライド1画像拡大 → スライド2

 

J(ジェイ)タイプ を選択した場合、チェーンのリンク数(長さ)は必ず偶数になる。

J

チェーンという製品は 内側-外側-内側…… の部品で出来ており、継手(つぎて)を付ける為には必ず両端が写真のように内側(①と⑦) で終わらないといけない。これに ジョイントリンク(⑧) をつなげる事で、輪にすることができる。

チェーンに継手(つぎて)を付ける為には、本体を必ず 内側-内側 にする必要があり この状態のチェーン本体は奇数になるので、継手(つぎて)のジョイントリンク を1つ加えると 必ず 偶数 になるという仕組みじゃ。

例) 80チェーン 80 L (リンク): 80J  J=ジョイントリンク1個付き

 

JOタイプ2

しかし、機械によっては  80L (リンク) だと長さが足りないので もう 1L (リンク)多い 81L (リンク) を希望される場合もある。この時に使用するのが ジョイントリンクの半分の長さ の オフセットリンク じゃ。

JO

この継手 ( つぎて ) は 単体 で使用できない構造になっており、必ずジョイントリンクと一緒に使用する部品となっておる。

ジョイントリンクを使用した場合は 必ず長さが偶数になるので、それに オフセットリンク という部品を 1L(リンク) 加える為 長さは必ず奇数リンク となる仕組みじゃ。

例) 80チェーン 81L (リンク) : 81JO  JO=ジョイントリンク1個 + オフセットリンク1個 付き

 

JJタイプ2

以上がチェーンを輪でつなぐ為に使用する場合じゃが、時には輪でつながず劣化した一部分の長さだけを交換する なんて事もある。そんな場合はJJ(ジェイジェイ)が使用される事がある。

JJ

見ての通りチェーンの両端(⑩・⑪)にジョイントリンクが付いた形じゃ。

ただし、この形ではチェーンを輪にする事が出来ない。また、偶数の長さになるジョイントリンク付きにもう 1つ ジョイントリンクを加えているので、長さは必ず奇数リンクになる。

チェーンを輪にして使用しないので 特殊なケースじゃが、奇数リンク の長さ を指定された場合、こういう使用ケースもある。

例) 80チェーン 81L (リンク) : 81JJ  JJ=ジョイントリンク2個 付き

 

RRタイプ2

最後にチェーン本体だけを希望される場合じゃ。チェーン切りっぱなし なんて呼ぶこともあるタイプじゃが、継手(つぎて)を付属させないこういうイメージになっておる。

RR

この場合もチェーンの構造上必ず長さは奇数リンクになる。

例) 80チェーン 81L (リンク) : 81RR  RR=継手なし

※チェーン切りっぱなしの状態

※RR=チェーンの内側部品名 は ローラリンク ( Rollerlink )  なので、R R

 

KANA白板おさらいです。

チェーンの長さ 選べるタイプ
 偶数リンク J (ジェイ)ジョイントリンク x 1個付き
 奇数リンク JO (ジェイオー)ジョイントリンク x 1個 + オフセットリンク x 1個 付きJJ (ジェイジェイ)  ジョイントリンク x 2個 付きRR (アールアール) 

継手(つぎて)無し ・ チェーン切りっぱなしの状態

 

KANA右チェーンを注文する際 偶数のリンク数 (長さ ) は Jタイプ ( ジョイントリンク付き) しかないが、奇数のリンク数 ( 長さ ) は いくつかの種類があるので、注意しましょう!

 

 

チェーン寸法切り の種類の事、、少しはわかった KANA (かな)

Kana博士0001 - コピー (6)