軸穴完成品FBNってどういう商品ですか?

Kana博士0001 - コピー (4)KANA躍進の原動力となった商品じゃな。

昭和の時代、スプロケットホイルは内径加工が施されていない商品

(シタアナ)IMG_0465

をお客様が購入し、都度 使用に合わせた寸法で町工場の職人さん達が

加工されておった。

(旋盤加工写真)CIMG1824

加工には手間と時間がかかっておった当時、その労力を省く事は出来ないかと

考えたKANAは、自社が持つ過去の膨大な注文データを統計的に分析し、

市場でよく使用されている軸穴寸法をはじきだしたのじゃ。

その寸法を一種類づつ規格化し、標準在庫化したのがFB(エフビー)シリーズじゃ。

(FBシリーズ)fbn

お客様の事を第一に考え、現場で長期間放置しておいても商品が錆びないよう

ひとつづつ防錆油を塗った状態で、中身が見える透明の袋に包装。

袋を開ければ即使用できるよう、ネジ穴には止めネジ(ホーローセット)を

挿入した状態でパッケージ化されておるぞ。

スライド1

鉄のスプロケットには鉄の止めネジを、ステンレスのスプロケットには

ステンレスの止めネジを使用する気配りの入れようじゃ。

時代の移り変わりと共にJIS規格が変わるタミングがあり、キー溝寸法の規格が

(キー溝)スライド2

新しくかわった時期もあったぞ。その時に生まれたのがFBN(エフビーエヌ)シリーズじゃ。

 

★★★FBK(エフビーケー)が昔使用されていた旧JIS規格のキー寸法商品で、

☆☆☆FBN(エフビーエヌ)が現在使用されている新JIS規格のキー寸法商品じゃ。

 

K(ケー)が旧(きゅう)で、N(エヌ)がNew(ニュー:新)じゃな。

ちなみにFB(エフビー)というのは、Finished Bore(フィニッシュドボア=軸穴完成)を

あらわした言葉の略称じゃ。

今では使用されていない旧JIS規格のキー寸法じゃが、古い機械に組み込まれている

部品は全てこの規格寸法なので、利用は少なくても 日本のどこかで使用されている

お客様のことを考え、KANAは旧JIS規格のFBKシリーズを今も廃番にせず

作り続けておるのじゃ。

だから、品種バリエーションは業界随一の3,000種類以上。

どこを探しても無かったスプロケットが、KANAには普通にあるというわけじゃな。

そんな KANA は片山チエンではなく、実は片山スプロケットだったのじゃ!

軸穴完成品FBN と KANAの想い、少しはわかったKANA(かな)?Kana博士0001 - コピー (6)